東京都のWEB3・NFT地域活性化事例|自治体・企業の活用事例にWEB3と相性が良いものを紹介!

「東京」という文字を目にすると地方との関連性がないように思えますが、実は東京にも小笠原諸島や奥多摩など地方に当てはまる地域が少なくありません。
この記事では主に東京都23区外での地域活性化にWEB3・NFTされる事例を紹介していきます。

目次

東京都のWEB3・NFT活用事例①:国立市 落書き×NFT

株式会社META ART MANAGEMENTは、2022年11月6日、旧国立駅舎西側広場にて、子供たちが自由に地面や壁にチョークやマスキングテープで「らくがき」できるイベントが開催しました。この落書きは写真NFTなり、メタバース空間上で楽しむことができる仕組みとなっています。

このプロジェクトは、国立市の文化的資産である旧国立駅舎を舞台に、子供たちの創造力を育むと同時に、デジタル技術を使ってその瞬間を未来に残そうという狙いがあります。作品はNFTとして保存され、VR空間を通じて誰でもいつでも閲覧できる仕組みです。

運営元株式会社META ART MANAGEMENT
国立市
VRサイトhttps://orinas-2021.but.jp/former-kunitachi-station-vr/

東京都のWEB3・NFT活用事例②:京王電鉄NFT

京王電鉄株式会社は、2023年3月に同社初となる「鉄道NFT」を販売しました。NFTは、京王ライナー乗車記念トレーディングカードをGIF動画化した8種類の「トレーディングカードNFT」や、7000系車両の種別幕・方向幕を動画化した4種類の「種別幕・方向幕動画NFT」、さらに「駅メモ!」シリーズとのコラボNFTなど計12種類が発売されます。また、すべてのトレーディングカードNFTを購入した方には、普段一般公開されていない「京王資料館」への招待特典が用意されるなどの特典が受け取れます。

運営元京王電鉄株式会社
ReGACY Innovation Group株式会社
株式会社モバイルファクトリー
公式サイトhttps://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20230220_nft.pdf

東京都のWEB3・NFT活用事例③:三鷹市×FC東京 ふるさと納税NFT

東京都三鷹市とFC東京は、包括連携協定の一環として、ふるさと納税返礼品NFTコラボ企画「たかじょうくんと東京ドロンパの冒険 in MITAKA」を発表しました。このNFTは、三鷹市のPRキャラクター「たかじょうくん」とFC東京のマスコット「東京ドロンパ」をモチーフにした限定75個のデジタルアートで、2023年12月27日18時から寄付受付が開始されました。寄付金額は2万円で、寄付者は特典としてカメラフレームNFTを受け取り、三鷹市内の特定スポットで写真撮影を楽しむことができました。

運営元三鷹市
FC東京
あるやうむ株式会社
公式サイトhttps://www.city.mitaka.lg.jp/c_press/106/106859.html

東京都のWEB3・NFT活用事例④:青ヶ島DAO

B Labは、東京都青ヶ島において地方創生を目指し、島全体をDAO化する取り組みとして「B Lab青ヶ島」を設置しました。このプロジェクトは、地域経済の活性化を図るため、特産品や観光資源を活用し、DAO(分散型自律組織)を通じて新たな経済モデルを構築するものです。JPYCもこのプロジェクトに関与しており、代表の岡部氏はDAOを用いた島おこしに注目。青ヶ島でブルーエコノミーを基盤とした経済圏の創出や、金融機関の設立を目指しています。

運営元B Lab
JPYC株式会社
公式サイトhttps://blaboratory.org/base/b-lab-aogashima/

東京都のWEB3・NFT活用事例⑤:クラファンにトークンを活用

沿線まるごと株式会社は、奥多摩エリアでWeb3プロジェクトを始動し、トークン発行型クラウドファンディングを開始しました。この取り組みは、古民家レストランおよびホテルを奥多摩の鳩ノ巣駅周辺に開業し、地域全体を一つのホテルに見立てた「沿線まるごとホテルプロジェクト」の一環です。プロジェクトでは、デジタルアイテム「トークン」や、古民家ホテルの宿泊権をNFTとして提供し、地域の観光振興を目指します。

奥多摩の豊かな自然と地域文化を生かしたこのプロジェクトは、空き家を改修し宿泊施設として再活用することで、地域活性化を図る狙いがあります。また、プロジェクトを支援することで宿泊特典や体験プログラムへの参加権などが得られる仕組みも導入されています。

運営元株式会社フィナンシェ
沿線まるごと株式会社
公式サイトhttps://financie.jp/communities/ensen_marugoto_hotel/market

東京都のWEB3・NFT活用事例⑥:町田市 メタバース

東京都町田市は、2022年にメタバースを活用した行政DXの取り組みを進め、住民サービスの向上を目指す取り組みを実施しました。特に、若年層を対象にバーチャルYouTuberを活用した職員採用PR動画を制作し、これによって採用試験の応募者数が大幅に増加させました。また、市民向けのポータルサイトもメタバース上で構築し、誰でも簡単にアクセスできる仕組みとなっています。

この取り組みの背景には、「Future Machida 2050」に基づくデジタル社会でのスマートシティ化の推進があります。町田市は今回のメタバース事業を通じて、行政サービスのデジタル化を加速させ、特に採用分野で大きな成果を上げました。今後は、さらに市民参加型の双方向コミュニケーションを強化し、地域行政の効率化と市民満足度の向上を図っていく予定です。

運営元町田市
詳細サイトhttps://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/menubook/2022_summer/0042.html

東京都のWEB3・NFT活用事例⑦:武蔵野市 高校のICT教育にNFTを活用

聖徳学園高等学校は、2024年4月にNFTプロジェクト「ZUTTO MAMORU」のデジタルキャラクター「まもちゃん」を仮想入学させるという新しい試みを開始しました。このプロジェクトは、デジタル技術を活用し、生徒とともに新たな学びの形を創造する産学連携の一環として実施されました。目的は、ICT教育の推進と、NFTやブロックチェーン技術を通じた未来の教育モデルの実現です。

さらに、2024年9月には、メタバースプラットフォーム「Rium」を用いて「バーチャル聖徳学園」を公開しました。このメタバースでは、実在する校舎を仮想空間に再現し、デジタル上で生徒や地域住民が交流できる場を提供します。また、バーチャルキャラクター「まもちゃん」をはじめとするキャラクターが登場し、バーチャル学校説明会や学校訪問といったイベントの実施も計画されています。

このプロジェクトは、教育現場にメタバースを導入する先進的な試みとして、今後の教育の可能性を広げることが期待されています。

運営元学校法人聖徳学園
株式会社トランスリミット
株式会社MyTurn
メタバースサイトhttps://rium.io/e/shotokugakuen

東京都のWEB3・NFT活用事例⑧:神津島 星空ツナガルコミュニティ

テレビ朝日と東京都神津島村は、全国や世界の星空ファンをつなげる「星空ツナガルコミュニティ」を発表しました。このプロジェクトは、星空を愛する人々や関連事業者、自治体と共創し、新しい観光や体験を創出することを目指しています。その一環として、最新のデジタル技術を活用し、コミュニティ参加者にNFTを提供します。具体的には、会員NFTやイベント参加の記念NFT、さらには星空NFTの販売も予定しており、新たな収益モデルの実証も行います。

また、2026年には、神津島に4メートル四方のLEDルームを設置し、天候に左右されず島の美しい星空を楽しめる没入型体験が提供される予定です。これにより、神津島の観光業を強化し、NFTを通じた新たなファン層の獲得も期待されています。

運営元テレビ朝日
神津島村
株式会社ロフトワーク
株式会社 SHINSEKAI Technologies
コミュニティサイトhttps://kozushima-community.com/management

東京都のWEB3・NFT活用事例⑨:ムーンアートナイト下北沢でのNFT活用

「ムーンアートナイト下北沢 2024」は、下北沢エリアを舞台にしたアートフェスティバルで、2024年9月13日から9月29日まで開催されます。今年は、地域を巡るNFTスタンプラリーや有料NFTチケットを用いたデジタルアート体験が目玉です。参加者は「FUN FAN NFT」プラットフォームを使って街中の指定スポットで限定NFTを収集し、有料チケット所有者のみが入場できる特別展示も楽しめます。

さらに、スタンプラリーで全てのNFTを集めた参加者にはボーナスNFTが付与され、NFTチケットには展示入場権や特別割引が含まれるなど、来場者に多彩な特典が提供されます。アーティストNFTとして音声ガイド付きデジタル作品も配布され、地域の魅力を体感できる内容となっています。

運営元小田急電鉄株式会社
下北沢商店連合会
スタートバーン株式会社
販売サイトhttps://www.funfan-nft.com/event-detail?event_id=3ff24abe-d105-4fa1-8ff2-f78977e3b671

東京都のWEB3・NFT活用事例⑩:小笠原諸島の生き物NFT

オリックス銀行は2023年9月30日から10月15日まで、すみだ水族館で新展示「オガサワラベース」を記念し、来館者向けに小笠原諸島の生き物をテーマにしたNFT付きカードを配布する実証実験を実施しました。このカードには、小笠原諸島に生息するウミガメやシロワニなど全5種類のNFTがランダムで付与され、特別なデジタル記念品として来館者の手に渡りました。

NFTには他者への譲渡が不可能なソウルバウンドトークン(SBT)技術が用いられ、持ち主固有の証明として機能する仕組みです。この実験を通じ、小笠原の生態系保護に関心を集めることを目的としました。

運営元オリックス銀行
SUSHI TOP MARKETING株式会社
墨田水族館

東京都のWEB3・NFT活用事例⑪:江東区 バーチャル展覧会開催

東京都江東区はメタバースプラットフォーム「XANA」と連携し2024年12月2日から「メタバース展覧会」を開催しています。この取り組みは、障害者や特別支援学級の児童が制作したアート作品をデジタル空間で展示し、障害の有無を超えた共生社会を目指すものです。

この展覧会は、2022年に江東区で開催された「バーチャル展覧会」の実績を引き継がれています。2022年の展覧会では、東京2020大会のレガシーを基盤とし、障害者のアート作品をメタバース内にて展示。約150点の作品が公開され、国内外の視聴者がアクセス可能な仕組みを提供し、共生社会の理解促進に貢献しました。

運営元江東区
NOBORDERZ
入場方法https://www.city.koto.lg.jp/221010/documents/r6metaaccess.pdf

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