「NFTを真庭への入口に」真庭で生まれ・育ち・働く、真庭市役所職員のNFTに対する期待

岡山県真庭市と当メディア運営の株式会社ICHIZEN HOLDINGSが「NFTを活用した地域資源活用事業実施業務」にて業務提携をした事をきっかけに今回は本業務を担当する”真庭市役所 産業政策課の小林進也”さんにお話を伺います!

真庭市の蒜山で生まれ育ち、現在も真庭市にて務める小林さんにこれまでのご経験、地元真庭・蒜山に対する想い、NFTなどデジタル技術に対する期待や今回の業務で実現したい事について詳しくお話していただいてます!

真庭で生まれ、育ち、働く

ーーー(編集部)改めて本日はよろしくお願い致します!真庭市の蒜山で生まれ育ち、現在真庭市役所に務める生粋の真庭人の小林さん。これまでずっと真庭市にいらしたんでしょうか?

小林さん

私は蒜山の生まれで小学校・中学校・高校と蒜山の学校に通ってました。大学では真庭を離れ沖縄の大学へ進学しました。
沖縄に進学しようと思ったのは蒜山が非常に寒いので暖かいところに行きたかったという単純な理由からです(笑)

大学では教育学部に通っており、卒業後に講師登録した際に真庭を選び帰ってきました!それからは7年間小学校等で講師を務め、真庭市役所で採用試験の募集が出ていた際に応募して今に至ります。

ーーー(編集部)蒜山が寒かったから沖縄の大学に進学したんですね(笑)。現在産業政策課にお務めだと思いますが、これまで市役所にてどのような課を担当されてきましたか?

小林さん

これまでは総務課・教育総務課・蒜山振興局にて農業を担当、そして現在の産業政策課にて観光を担当しています。

総務課・教育総務課の際はあまり人と関わる機会の少ない仕事でした。昨年からは蒜山振興局にて窓口として蒜山の方々と接するようになる、この生まれ育った真庭および蒜山に貢献・役に立っているなと感じています

子供の頃は見えていなかった自然・山々の保護

ーーー(編集部)働く環境が変わり、心境も変化してきたんですね!真庭の様々な方と関わるようになってから得た気付きなどありますか?

小林さん

今年から蒜山自然再生協議会の窓口担当になり、千布さん(蒜山自然再生協議会事務局)と密に関わるようになってから、裏でこれだけ自然保護や自然を楽しむために動いてくれる方がいるのかとハッとさせられました。

ーーー(編集部)立場が変わることで見えてくるもんがあったんですね!

小林さん

子供の頃から蒜山三座(上蒜山・中蒜山・下蒜山)にはよく登っていましたが、その自然環境に対して自分が何か貢献することはありませんでした。

千布さんのような方が山で遊べる環境を整備してくれていた事に大人になってから感謝するようになりました。
この子供の頃に味わった思いを還元したいなと今は考えています。

デジタル技術を入口に真庭ならではの体験を味わって欲しい

ーーー(編集部)子供の頃の体験を踏まえて思うことが出てきているんですね。NFTやデジタル技術を使っての地元貢献として期待することはありますか?

小林さん

僕自身新しい技術に明るいわけではありませんが、真庭・蒜山を離れている人がいつでもどこからでも地域に参加できるようになったらいいなと思っています。

同級生は70人くらいいますが、、今も真庭に残っているのは10人ちょっとくらいです。ただ、真庭を離れている人でも真庭出身の方々は地元への愛着を持っている人が多いと感じています。

小林さん

真庭市は”だんじり祭り” ”はんざき祭り”などなど地域特有のお祭りがありそれに合わせて帰ってくる人も多いのですが、「今年は仕事があって地元に帰れない」そんな人にWeb上で参加してもらえたりしたら嬉しいですね。

また、蒜山の自然をメタバース上で再現して、色々な人に披露したり、自然を体験してもらうということも出来たら嬉しいですね。

ーーー(編集部)真庭市は行事も自然も魅力的なものが多いので確かに様々な人に体験して欲しいですよね!では今回の「NFTを活用した地域資源業務」においてはどのような事を実現したいですか?

小林さん

今回の業務では、NFTを入口にして真庭市の自然体験を出口にできればなと考えています。

私が子供の頃は山に虫を採りにいったり草などを集めにいったリは当たり前でしたが今の子供たちはこの真庭市に住んでいても自然に出る機会が少ないです。
そういった子供たちにNFTなどデジタル技術を入口に知ってもらい、そして出口として真庭の現場の自然に体験を味わいにいって欲しいですね。
今の子供たちはデジタルネイティブな世代だと思うので、その利点を活かして真庭の自然に興味を持ってもらう事がまずできればと思っています。

ーーー(編集部)実際に行ってみないと味わえない感動というのが真庭市の自然にはたくさんありますもんね、、、!

小林さん

そうですね!
(編集部メンバーと)一緒に行った不動滝などは良い例で、実際に行くからこそ分かる道中の険しさや、滝間近で感じられるマイナスイオン、現場でなければ味わえない感動体験だと思います。

「生き物が怖い」という子供も増えているので、、、デジタル技術から始めて自然における体験の経験値を上げていってもらえると嬉しいですね。

ーーー(編集部)このような自然とNFTといったデジタル技術を掛け合わせるのには様々なハードルがあるかなと思いますが、小林さんが考える懸念点はありますか?

小林さん

真庭市では都心部と比べてまだデジタル技術に触れることや、馴染みが無かったりします。
その為これから作り上げるNFTの企画が押しつけにならないようにしたいと思っています。

ーーー(編集部)最後に、今後に向けて意気込みをお願いします!

小林さん

NFT・WEB3に関しては自分自身勉強している段階です。
だからこそ、真庭市民の方々にも伝わりやすく、観光・自然様々な面でプラスになるようにしたいです!
そして現在住んでいる人も・昔住んでいた人や関わっていた人も・これまで全く関わりがない人も全員に巡り巡って真庭のファンになって欲しいです!
そしてNFTを通して私とも繋がりましょう!

<取材・文・撮影=水野倫太郎>