やりたいことが何でも出来る町!西川町に学ぶ、真の地域DAOの在り方

西川町NFTインタビュー

山形県西川町と当メディア運営の株式会社ICHIZEN HOLDINGSがメディアパートナーとなったことをきっかけに、今回は町長の菅野大志さんにお話を伺います!

西川町インタビューは第3回に分けて構成されています。非常に面白い取り組みをされている自治体ですので、皆様是非全てご覧ください!

第1回「NFTが人と人を繋ぐ。4700人の小さな西川町がweb3やAIで大きな志を実現
第2回「やりたいことが何でも出来る町!西川町に学ぶ、真の地域DAOの在り方」←本記事
第3回「NFTは町の株価。町の強みを活かして価値の向上と新規NFT発行に挑戦!

前回は西川町の特徴とNFT事業についてお聞きました!今回は前回の最後に行っていた「やりたいことが何でもできる」という点について深掘りながら、西川町のコミュニティーの在り方について紹介していきます!

目次

町民のやりたいことを実現するすっだいこと補助金制度

ーーー(編集部)改めてインタビューよろしくお願いします!西川町をリサーチしていくと、とても面白い取り組みを見つけたので、深掘りさせてください!まず1記事でも話していた「やりたいことが出来る」という点について詳しくお話し聞かせていただけますか?

菅野町長

はい!西川町には「すっだいこと補助金」という制度があり、町民がやりたいと言ったイベントや企画に対して補助金を提供して実現するという取り組みを行っています。

ーーー(編集部)凄い!どんなことでも出来るんですか?

菅野町長

はい、基本的には!一応条件は2つあって、「5人以上の提案である」「西川にある全12地域に携わる」。これらの条件を満たしていれば町民誰でもすっだいこと補助金を使ってやりたいことを実行することが可能です。

町の3分の1が参加するLINEコミュニティーから生まれる企画

ーーー(編集部)実際にどんなイベントや企画が開催されたことがあるのでしょうか?

菅野町長

まず私達西川町には町民1500人が参加するLINEのオープンチャットが存在しています。そのグループで日々町についてのディスカッションや、住みやすくなるような提案などが出てくるんです!

ーーー(編集部)1500人のオープンチャット!町の3分の1が参加するSNSグループなんて初めて聞きました笑

菅野町長

そのオープンチャット内から実際にすっだいこと補助金の企画が開催されました。例えば「町の道沿いに生い茂った草をかりませんか」というグループ内の提案に対して、300人の参加者が集まりました。道具が全然足りなかったので、町から補助金を提供し、実行へ映したんです!

ーーー(編集部)300人も!町の人数を考えると、信じられないくらい高い割合の方たちが参加しているのですね!

菅野町長

そうなんです!町の人たちが自ら町をよくする活動を考えて・実行するという良い循環が生まれていると思います!
イベントは他にも町のママさん達が主催したハロウィンイベントや事業者を巻き込んで廃校でサバイバルゲームなども行っています!

ーーー(編集部)町の人自らが提案して、企画を実行する。そこに町がサポートに入る、まさに理想的な地域コミュニティーの運用方法ですね!

真のDAO。ポイントを活用しながらイベント参加者増加

ーーー(編集部)実際上記のようなイベントはどのように告知しているんですか?

菅野町長

まずはLINEのグループ。あとは町の掲示板などもありますし、町のファンクラブサイトを見ている方もいます!ファンクラブサイトは今年の7月から運営を開始して、関係人口の方たちが継続的に西川町に興味を持ってくれるようにと考えて設置しました!

ファンクラブサイト

ーーー(編集部)ファンクラブサイト?どのようなものなんですか?

菅野町長

ファンクラブサイトは西川町に関わっていれば、基本的に何でも掲載することができます。町主催のモノでなく、住民主催・企業主催などのイベントもあり充実はしていると思います!さらにイベント参加者には西川町のポイントを付与しており、ポイントは西川町の特産品などが買えるECサイトで使用することができます!

ーーー(編集部)なんだか話を聞いていると、web3でいう「DAO」のような形になっているんですね!住民自ら企画し、イベント参加を促すためにポイントを活用する…良い循環になっている気がしました!

菅野町長

やはり継続的に西川町に興味を持っていただきたいですし、そのような人をどんどん増やしたいので、自然に循環が生まれる仕組みを目指しています。またNFTやAIなど積極的にそのような取り組みをすることで、西川町でチャレンジしたい!という方たちが移住してきたり・提携出来たりするとさらに良いですね!

財源の確保は任せろ!4省庁を経た町長の経験値

(町長のプロフィール。令和5年山形県西川町の本気で戦略的な取組あおもり移住・交流推進協議会より)

ーーー(編集部)確かに!色々なことにチャレンジが出来るというのは非常に魅力的ですよね!ただ1つ気になったのが「財源の確保」です。一体上記の活動資金はどうしているのでしょうか?

菅野町長

そうなんです。やりたいことをやるためには財源の確保は欠かせません。実はここには2つの壁があり、「業務量が増える」「予算化」というものがあります。

ーーー(編集部)やはり課題はあるのですね…

菅野町長

なので融通の利く、国からの補助金をなるべく活用できるようにしています!国からの補助金は予算化をしなくて良い分、上記の課題を避けることができます。さらに住民から企画が上がってくると、企画作成という業務が減るので業務量の課題も解決しやすいのです!

ーーー(編集部)なるほど!仕組みと制度を上手く設計したからこその、チャレンジ体制なのですね!さすが財務省や金融庁などを経験した菅野町長!今後チャレンジしたいことはありますか?

菅野町長

たくさんあります!NFTを活用した取り組みも行いたいです!

今回の記事はここまでです!

今回の記事ではweb3の話はあまりありませんでしたが、いわゆるDAOの本当の形が西川にあるように思えましたね!次回の記事ではディスカッション形式で、町長と「西川で出来るNFTの取り組み」について話していきたいと思います!

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