人口800人の限界集落「山古志(新潟県長岡市内の地域)」は、デジタル住民票である「Nishikigoi NFT」を展開しています。
そんなNishikigoi NFTは2024年1月20日、オンラインカンファレンスとオフライン新年会の二部構成で「錦鯉村民新年会」を開催しました。
ありがたいことにWEB3地方創生ねっとはこのイベントへの招待を頂き、参加させていただきました。
この記事では、恵比寿のCrypto Cafe&Barで開催された錦鯉村民新年会についてイベントレポートとして山古志についてお伝えします。
イベント概要:「錦鯉村民新年会」
オンラインカンファレンス:10:00〜18:00(Youtubeライブ)
①10:00-10:30 Nishikigoi NFTから新年のご挨拶と今後の展望(林篤志・Toshi)
②10:45-11:45 Crypto×社会課題解決の最前線より(西村 真里子・渡邊 享子・Eri)
③12:00-12:45 デジタルに開く場のデザイン(モリシー・小雪)
④13:00-13:45 海外からみたローカルとNFTの展望(Hashed Open Research・NORI)
⑤14:00-14:45 NFTでつなぐアートと地域社会(水野 祐・施井 泰平・Toshi)
⑥15:00-15:45 Web3とコモンズの未来(家入 一真・林 篤志)
⑦16:00-16:10 ネオ山古志村(竹内 春華)
⑦16:10-16:20 天龍峡(松尾 智美・湯澤 英俊・折山 尚美)
⑦16:20-16:30 椎葉村(村上 健太)
⑧16:30-17:00 ローカルプレイヤートーク(竹内 春華・松尾 智美・村上 健太)
⑨17:15-18:00 Cryptoによって描く2024年(Joi・林 篤志・Toshi)
オフライン錦鯉村民新年会:18:30〜21:00(Crypto Cafe & Bar @恵比寿)
18:30 開場・受付開始
19:00-19:30 餅つき大会
19:30-20:00 山古志の”クレイジー”さについて語る(竹内 春華・RYU・田中 仁・金光 碧)
20:10-20:15 天龍峡チームご挨拶
20:15-20:20 椎葉村チームご挨拶
20:20-20:45 山古志鯉屋×Nishikigoi NFTアーティスト対談(TSUNTSUN・ykxotkx)
20:50 終わりに(林篤志)
21:00 終了
肌で感じたNishikigoi NFTが生み出した巻き込み力
恵比寿のCrypto Cafe & Barで開催された錦鯉村民新年会。
18時30分開場の当イベントは、18時30分頃から入場参加の待機列が長く、イベント開始の19時ごろには会場には多くの方が参加されていました。
豪快な餅つきから幕を開けた錦鯉村民新年会。
プロのお餅屋さんから小さい子供、クリプトヴィレッジ共同代表の林さんから株式会社デジタルガレージ共同創業者の伊藤さんまで、会場にいる様々な方がお餅をつき一体感をも感じることが出来ました。
大迫力でした!! pic.twitter.com/BuCzWNt15C
— Crypto Cafe & Bar (@CryptoCafenBar) January 20, 2024
NFTを用いたデジタル住民という取り組みが、ここまで多くの方を巻き込みながら大きくなってきているという熱狂ぶりをイベントの開始時から感じることが出来ました!
イベント会場には山古志村のお酒や料理など、山古志を感じることのできる様々な物が用意されていました!
山古志の”クレイジー”さについて語る
「山古志の”クレイジーさ”について語る」というテーマの下、、
山古志住民会議代表の竹内春華さん、ネオ山古志村のRYUさん、田中仁さん、bitFlyer Blockchain取締役の金光碧さんらがトークセッションを行いました。トークセッションの中の一部を抜粋して共有します。
bitFlyer Blockchain取締役が感じた山古志の”クレイジー”さ
山古志はまだ日本でNFTが全然流行っていないくて、まだまだ怪しいと思われるようなものだった際に、「山古志で何かNFTを出しませんか?」と提案をされそれに対してOKを出すというのは、山古志の方々自覚はないかもしれませんが”クレイジー”だなと感じましたね。
そしてなんといっても、山古志の皆様が本当に懐が広いです!
私も含め全く縁もゆかりもない人を受け入れてくれて、正直怪しい人だったらどうするんだ!という勝手な危機感も感じましたね。
とはいえ取り組みの中で本当に怪しい人は上手く弾けているんだろうなというのも感じています。
山古志がおそらく日本で1番早いNFTの取り組みをやれたというのは、改めてめちゃめちゃ”クレイジー”だなと感じますし、回り回ってそれらを提案・実行する方々がクレイジーだなと感じました。
長岡市の副市長の方とご飯を食べる機会があった際に、、、
「人口800程度のちょっとした団地のような場所が、錦鯉発祥の地であり海外の人に数千万円で売ったり、全国でも数カ所しかない闘牛文化を守っていたり、あそこの団地ってやっていることすごいよね」と仰っていました。
やはり大きな市から見ても山古志がやっていることは様々な面で認められているんだというのも感じています。
「何もない」がある日本のマチュピチュ
山古志村は本当に何もないからこそ、星も綺麗だし、プラネタリウムで見るような天の川を見ることが出来る。
お店とか商店もないですもんね。
一応自販機はあるけど、現金ないとダメですし(笑)
ただ、東京に住んでいるとこのような環境は本当にないですし、意外とすぐに行ける田舎だと思います。
初めて山古志に来た方は、「もう一度来たい」と言ってくれる!
これが本当に大切だし嬉しい。
実は食べ物を食べに来るだけでもかなり美味しいので一度来てみて欲しい!
住みたいところに住む権利
前段:昨今の地震による被害によって、地域に住むということの社会的コストの発生について、、、
「住みたいところに住む権利」これは非常に大事な権利だと思う。
山古志もかなり街からは離れている遠いところな為、自治体から見ると正直割に合わない場所。
ですが、山古志が単体でこれだけ有名になったことを考えれば、長岡市から考えると凄い安いのではないだろうか。
山古志ではなく、私たちのように東京で働いている人たちが単純に山古志に行くだけでなく、何か協力したいとすごい思います。私たちのような人が何かその地域で出来るという仕組みが山古志に限らず出来ればなと思っています。
このような仕組みに向けて山古志がモデルケースになれればなと願っています。
ふるさと納税ではない、納税場所をある程度自分で選べる仕組みが出来たらいいなあと結構思ったりします。
長野県天龍峡チームによる紹介トークセッション
山古志のように地域のDAOを作っていくことを考えている長野県の「天龍峡」。
天龍峡で育ち、昨年の2月に天龍峡に戻り何かをしたいと考えられている松尾さん。
この天龍峡にNFTやDAOを持ち込んだ鵜名山さん・大平さん。
上記の天龍峡チームの方々が紹介を兼ねたトークセッションを開催しました。
(*アイコン画像:天龍峡温泉観光協会)
天龍峡チーム
山古志では、「錦鯉」がNFTのモチーフとなりましたが、、
私たち天龍峡がNFTを実行する際には「緑色の龍」をモチーフとしたNFTにしていきたいと考えています。
名前に入っているのもありますし、名勝地「龍角峯」には龍が昇ったと言い伝えられている場所もあります。
龍神の舞など地元地域でのお祭りなどもあり、若い人からお年寄りまで龍には馴染みが非常に深くなっています。
天龍峡チーム
今後天龍峡がDAOを立ち上げ実行していく際には、デジタル村民たちと共に地域住民が誇れるような地域の再創出が出来ればなと思っております。
よろしくお願い致します!
宮崎県椎葉村チームによる紹介トークセッション
日本三大秘境である宮崎県椎葉村もDAOの立ち上げを検討されており、椎葉村チームの方々によるトークセッションが開催されました。
DAOをやろうと思った気持ちとしては、NFTを活用して移住はできなくても興味を持ってくれる方々と繋がり、未来を描けるのではないかと思ったからです。
元々、この村の人たちが持っている「たくましさ」にすごい魅力を感じ、自分で自分の生活を作っていけるのに憧れていました。このたくましさを日本三大秘境のこの村に住んでいる方々は持っています!
ただ、子供たちがもうこの村にはいないんです。。
子供たちの幸せを願うと、街でいい学校に行き、そしていい会社に入るということでそれを奨励した結果子供たちが村から離れて帰ってこない。
僕が憧れを持ったこの方々が「もう自分たちの代で終わりだ、、」ってなっており非常に勿体ないし悔しいなと、、
そこでNFTを使って子供たちの代わりにはなれなくても、未来のことを一緒に考えるふうになれるのではないかと思っています。向こう側に人が見える状態でこの村の課題を解決できればなと思っています。
山古志鯉屋×Nishikigoi NFTアーティスト対談
山古志で鯉屋を営んでいるTSUNTSUNさんと、「Nishikigoi NFT」のアートを担当したNFTアーティストのykxotkxさんによる対談が本イベントの最後に開催されました。
顔が売れているTSUNTSUNさんと、今回Nishikigoi NFTにおいては初めて顔を出すykさんによるコラボレーションは多くの方が待望していたトークセッションで、会場は非常に盛り上がりを見せました!
録音が上手くできておらず、対談の一部をもピックアップすることが出来ませんでした。。申し訳ありません。
この対談では、リアルの鯉とNishigoi NFTの関係性や所有欲など非常に面白いお話を聞くことが出来ました。
錦鯉村民新年会を終えて
この記事では、1月20日恵比寿のCrypto Cafe & Barで開催された「錦鯉村民新年会」についてレポートをさせていただきました。
イベントに参加できたことで、Nishikigoi NFTがただ日本で初めてこのような取り組みをしたから有名というわけではなく、人気な理由、業界の大物をも引きつける魅力というのを肌で感じることが出来ました。
特に椎葉村チームの方が仰っていた「NFTを通し、向こう側に人が見える形で」地域を盛り上げるという点は、実際に秘境と言われる場所に住み、Nishikigoi NFTの取り組みに参加したからこそ感じることのできる非常に学びのある視点を得ることが出来ました。
今後もWEB3地方創生ねっとでは、WEB3を活用した地域活性化の取り組みについて取り上げ、少しでも地域活性化に貢献できればと思っております。
改めまして、この度はご招待をしてくださった「Nishikigoi NFT」チームの皆様、貴重な機会を頂き誠にありがとうございました!
Art connects people, beautifully. pic.twitter.com/0RRGluQwtQ
— Nishikigoi NFT (@nishikigoiNFT) January 22, 2024
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